細野晴臣、松本隆、大瀧詠一、鈴木茂の4人によって制作されたファースト・アルバム。通称`ゆでめん`と呼ばれる作品。 (C)RS

大滝詠一、細野晴臣、鈴木茂、松本隆の4人によるはっぴいえんどの歴史的なファースト・アルバム(70年発表)。当時大滝や細野が強く傾倒していたウェスト・コースト~アメリカン・ロック的なサウンドに、松本による日本語の歌詞を乗せるという試みが、明確に示された作品だ。特にすばらしいのが歌詞。日本的な湿り気のある言葉を多用し、日常的な風景を描写しつつ幻想的でイメージのふくらみをもった独自の世界観は、ここですでに確立されている。その言葉と、大滝の濡れたヴォーカルや、どこかけだるさの漂う演奏との噛み合わせも見事。完成度ということでは2枚目の『風街ろまん』に一歩譲るが、随所で見られるラフで荒々しい演奏など、デビュー作らしいみずみずしさも垣間見える。(小山 守)

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感情優先ではない日本語の歌詞をいかにビートにのせるか,しかも当時の最先端のモードで,という姿勢自体がラジカルだった70~71年の日本の音楽状況を考えても,この2枚に込められた醒めた視線の奥にあるひたむきさはどうしても感動的ではなく,未だに感動なのだ。完成度の高さがアコースティックな音作りによってむしろ促された71年作[2]は後のシティ・ポップスの事実上の開祖的作品。荒っぽいギターと悪あがきのような歌詞が繰り出される70年のデビュー作[1]は今のインディーズ・シーンの一部が持つ危うい魅力に通じる。
「CDジャーナル」

ディスク:1
1. 春よ来い
2. かくれんぼ
3. しん□しん□しん
4. 飛べない空
5. 敵,タナトスを想起せよ
6. あやか市の動物園
7. 十二月の雨の日
8. いらいら
9. 朝
10. はっぴいえんど
11. 続はっぴいえんど